RMAN② バックアップ

今回はRMAN(Recovery Manager)のバックアップとなります。

Oracleのバックアップには、オンラインバックアップ、オフラインバックアップ。差分、増分などあります。
オンラインバックアップからリストア・リカバリする場合は、バックアップ中のアーカイブログも必要になります (無いとリカバリできません)。

RMANを起動し、以下のコマンドを実行することで様々なバックアップをすることができます。
バックアップ先ディレクトリや、制御ファイルの自動バックアップは前回の「設定」により指定することができます。

・フルバックアップ
backup database;

・フルバックアップとアーカイブログのバックアップ。アーカイブログはバックアップ後に削除
backup database plus archivelog delete all input;

※上述の通り、オンラインバックアップの場合は、アーカイブログがリストア・リカバリに必要になります。このコマンドはバックアップとアーカイブログを同時に取得するので便利かと思います。

・バックアップ先を指定してバックアップ
backup database format ‘/backup/oracle/%U’;

・特定表領域のバックアップ
backup tablespace 表領域名;

・特定データファイルのバックアップ
backup datafile ファイル番号;
backup datafile ‘ファイル名’;

・タグを付けてバックアップ
backup database tag ‘for_versionup’;

・増分バックアップ
レベル0 (初回・・イメージコピーで取得)
backup as copy incremental level 0 database;
レベル1 (差分・・バックアップセットで取得)
backup incremental level 1 [cumulative] database;
※ cumulative・・累積増分

———–

・アーカイブログバックアップ
すべてのアーカイブログをバックアップ
backup archivelog all;

アーカイブログ取得後、削除(バックアップしたファイルのみ削除)
backup archivelog all delete input;

アーカイブログ取得後、削除(バックアップ対象のすべての削除)
backup archivelog all delete all input;

バックアップされていないアーカイブログのみバックアップする
backup archivelog all not backed up 1 times;

特定のシステムチェンジナンバー(SCN)以降のバックアップ(データ移行時など、全てのアーカイブログが必要ではないときなどに)
backup archivelog from scn ?????;

※システムチェンジナンバー(SCN)
トランザクションごとに順番に割り振られる番号。
リカバリを行う際などに利用。データファイル、制御ファイル、REDOログファイルなどに割り振られる。

上記はバックアップコマンドの一部になります。運用設計や、移行設計により様々なコマンドを利用して実装していきます。

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